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愛のぷよリスト鬼龍(キリュー)が紡ぐ戦いの記録・・・それがぷよます(ぷよクエとかデレステとかスクフェスのゲーム感想を書くブログです)

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宇崎ちゃんポスター問題



先に言っておくと、

あるイラストを差別的とか
差別的じゃないと評価を下すのは
結構、難しいと思います。














気ちがひといふおどろしき言葉もて
人は智恵子をよばむとすなり


これは昭和初期に活躍した詩人、
高村光太郎が詠んだ歌で

精神分裂症を患った奥さんに対する
世間の冷たい反応を責めたもの
なんですけど





このポスターを
差別的だと騒ぐ人たちって

「きちがい」というワードが
 使われていることを理由に
 光太郎の詩も攻撃しそうだな

って思うんですよね。




重要なのは
その表現が何のために使われているのか
であって、表現そのものを良い・悪いで
判断して排除したって、

彼らが求めているはずの
差別撤廃は出来ないし、場合によっては
差別を訴える作品を殺しちゃうでしょ?

ということを言いたいんですよね。





なので、これから書くことは
あくまでこういう表現がされているよ
という指摘に過ぎなくて、

それをもって、
ただちに作品や作者を貶めることは
出来ないし、そのつもりもない
ということは断っておきます。

尾田先生や鳥山先生を
ディスってるんじゃないってことですね。




さて。

漫画において
男女はどのように描かれているのか
というのを考える上で、

一番わかりやすいのは
ブルマと悟飯を対比すること
じゃないかなと私は思います。















とある魔術の禁書目録
というラノベの読者が女にも
拳で殴り掛かる主人公を茶化して

男女平等パンチ

と表現していたんですけど、
これって

「女は殴っちゃいけない」
という価値観を前提にして
名付けられた言葉なんですね。










ここでさらに視点を拡大してみると

大抵のバトル漫画では
女性は戦いの場から外されている
んですね。


ブルマとか凄くわかりやすいです。

フリーザ編の時は
基本、洞窟に隠れているだけでした。


そういう意味では、
ドラゴンボールは完全な男社会で
出来上がっていて、女性は蚊帳の外
なんですけど、その一方で、終始、
安全な場所にいても許されるんですよ。





悟飯なんて子供でも容赦なしに
首の骨を折られるのにね。


チャオズごとき弱者でも
サイヤ人編では戦場に出てきて
自爆して死んでしまいます。



ヤムチャも戦力にならないのに
ノコノコ出てきて、その結果、

人造人間に体を貫かれたり
セルジュニアに腕を折られたり
散々な目にあっているわけですよ。




確かにドラゴンボールでは大事なことを
全部、男性が決めているのだけど、

その一方で、当の男性もそれなりのリスクを
背負っていて、実際、敵キャラも含めて
ほとんどの男は殺されているんですね。


ヤムチャとか、セル編の時は
「俺は戦わねーぞ!見物だけだからな!
なんて言ってますけど、マジで
逃げたかったんだと思いますよ(汗)


でも、漫画の構造上、
ヤツは男なので戦わなくてはいけないし、
映画版ベジータが典型的だけど、
戦わない男はクズ認定されるわけです。

つーか、サイヤ人自体が
戦えない男はゴミ以下の扱いを
受ける社会で生きていますからね。


女性差別の裏側では、
男性差別が行われていて、

ひと続きになっているわけです。




悟空がダメ親父に認定される理由として
「働いていないから」というのが
よく挙げられるのですが、


これって男は家庭を養うために働くべし
という価値観があるから叩かれるんですね。


それは女性は家の中で子供を育てるべし
という考えとセットになっていて、

だからこそ、
奥さんのチチは働いていなくても
さほど叩かれないわけです。




現実でも、過労死で一番やられるのは
40代の男性だという調査結果が出ています。


退職や転職がしづらい環境にいる人たちが
家族のために無理をして死んでしまう。


一方で、イクメンという言葉が
少し流行りましたが、これは主夫ではなく、
育児と仕事が両立できる男性を指すんですよね。


働かない男性というのを
徹底的に認めようとしない世間の厳しさを
ひしひしと感じて、いたたまれないです。


女性は、社会進出が遅々として進まない一方で、
良妻賢母であることを条件に労働を免除されている。

これに対して男性は、どこまで行っても
「働かないのは男失格」という
イメージに縛られて生きているんですね。





宇崎ちゃんのイラストが
問題視される一方で、フランキーの
海パン一丁の格好が叩かれないのは なぜか?

実際、こういう股間の輪郭が
浮き出てくるようなパンツは
大抵の男の人は嫌だろうに、
それでも自称フェミニストが
問題視しないのはなぜか?


その一つの理由として
男はタフだから多少、乱暴に扱っても
問題ないという通念があげられるはずです。




別に自称フェミニストが
男性差別をしているから
何も言わないんだということではなく。

男とか女とか関係なく、
誰もが当たり前のように持っている
価値観が冷静に考えればおかしいことを
スルーさせているんですね。


力仕事は若い男に押し付けるとか、
男の性的経験がないことをからかうとかは
男性同士で行っていることでもあります。



あくまで私の身の回りの話ですが、
童貞をネタにしたがるのは、
女性より男性のほうが多いと思います。






 

また、性的経験に関して付け加えれば、
童貞を馬鹿にする声がでかい一方で、
処女は重宝されるんですよね。


よく知らないけど、
宇崎ちゃんも処女だと思うんですよ。

元カレが5人も6人もいるとは
思わないです。


何が言いたいかというと、

女性はあくまで
1人の男を愛すべし

という考えの裏には、

股間のエクスカリバーを
解放せずして何が男か
という圧迫があるんですね。


こういう苦しさというのは
男性が女性に、あるいは女性が男性に
押し付けられるものではありません。



処女信仰を例にすれば、
恋人が多数いる女性や
男をとっかえひっかえする女性を
はしたないと思うのは女だって同じ
ってことです。



ある社会で概ね了解されている
男らしさ(男性観)や女らしさ(女性観)
が、その人物の行動に大きく影響していて、

そこでは男VS女という
わかりやすい図では決して説明できない
複雑な関係が横たわっているんですね。





ドラゴンボールにしたって、
ブルマが少年悟空に股間を触られたり、
亀仙人に要求されてスカートを
たくし上げる一方で、

ヤムチャが股間を頭突きされて
悶えている光景が笑いのネタに
されているんですよね。


めちゃくちゃ痛いはずなんだけど、

そういうのを見て
ゲラゲラ笑う風潮が連載当時の
日本にはあったし、もしかすると
今だってあるかもしれないんですね。





私が反対者のツイートを読んで
疑問に感じたのがまさにそこで、

女性が一方的に男性に
いじめられている社会というのを
前提に話していないか?ってことなんですよ。


先行研究を読む限り、
少なくとも20年以上前から
そういう社会観は見直されているはず
なんですけどね。


あと、表現が問題だというのも
大いに疑問で、仮に宇崎ちゃんという
漫画が大変差別的なものだったとして、

ヒロインの胸を描き直すことで
作品そのものの女性観は修正されるのか?
と思うんですよね。



(プロデューサーが神である世界)


胸の大きさとは関係なしに
差別的な漫画は差別的ですよ。


大事なのはどう描かれているか
だと思います。


特にメディアミックスのように
複数の作者が存在するコンテンツでは
一方で差別的な描写があり、その一方で
多様性を主張する描写もあって、

一概にこれはOK、これはNGと
評価しづらい所があるんですよね。


だから差別的描写を容認しろって
ことを言いたいのではなく、

作品の評価には一朝一夕で
判断出来ない難しさがあるのに
非常に短絡的に決断を下していませんか?
ということが言いたいのです。




長々と話しましたけど、
もう少し最近のジェンダー研究の
潮流を学んだうえで騒いでほしかったし、

騒いでいる人の中に
ジェンダー研究をしていると自称している
人もいて、それは大変迷惑に思いました。

フェミニズムって
男性や同性愛者も射程に含んだもの
なので、男性を敵視する道具にされるのは
どうもなーって気分ですね。


もちろん、宇崎ちゃん自体が
性差別を積極的に煽る内容だったら
私も文句を言っただろうけど、

批判者はストーリーや
キャラクターの描き方ではなく、
胸を大きく描いたというだけで
女性の心を踏みにじったとか
傷つけられたとか言っていますからね。

違うだろって・・・思いますねぇ

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プロフィール

HN:
鬼龍(キリュー)
性別:
非公開
自己紹介:
愛と勇気と誇りをもって戦う孤高のぷよリスト。好きなものは勝利という名の美酒、嫌いなものはネトウヨです。


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