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ぷよます!!

愛のぷよリスト鬼龍(キリュー)が紡ぐ戦いの記録・・・それがぷよます(ぷよクエとかデレステとかスクフェスのゲーム感想を書くブログです)

新サクラ大戦レビュー2



前回の続き。

2010年代を私なりに総括してみると
震災の記憶の継承と忘却だった気がして

社会の情勢に煽られるようにして
娯楽作品でも

廃校あるいは廃部の危機の中、
精神的に一度は死にかけた人間が
もう一度立ち上がるストーリーというのが
大変流行したと感じる一方で

従来の作品では
あくまで現実に向き合うための
成長のきっかけでしかなかった異世界が
むしろ新天地のようにして描かれ、
人生をリセットしていく作品も
これでもかと作られました。




このような潮流において
新サクラ大戦はどのポジションに
位置しているのでしょうか?


多少のネタバレを交えながら
同作の評価を試みてみます。








結論から言えば

同作は前回の記事で私が指摘したところの
部活再建モノに属していて、

実に2010年代の作品らしい、
それでいて熱いストーリーだったと思います。






良い点① ストーリーが熱い


降魔と呼ばれる怪物から東京を守る話。


新サクラ大戦を一言で言えば
それまでなのですが、

勧善懲悪というか
正義は勝つというシンプルな理念に
裏打ちされた王道なストーリーになっていて

見ていて大変すっきりするんですよね。


確か『灰のグリンガニム』・・・とかいう
原作ラノベのアニメがあったと思いますが

あれなんかは
もうひたすらSUN値がガリガリ削られる
気分が暗くなるようなストーリーで
視聴を途中でやめちゃったんだけど、




新サクラ大戦は
他の部活再建モノと同じで
苦難を乗り越えながらも勝つ作品なんですね。

大変な状況で戦うことになるんだけど、
結構、コミカルなシーンもあって、
基本的には明るいです。

一番作風が近いのが
ガールズ&パンツァーで
あのノリが好きな人なら楽しめると思います。


努力して結果を出すという
それだけの話なんですけど、

妙に奇をてらって
無駄にグロテスクな展開をされる
作品も少なくなかっただけに、


こういう安心して読める作品って
わりと貴重なのかなと思いました。


逆に進撃の巨人とか
結城友奈は勇者であるとか
ウィクロスとかその手のダークな
作風が好きな人には子供だましに見えるかも
しれませんね。




良い点②キャラが良かった


主人公の神山さんは言うまでもなく
花組のメンバーが応援したくなるヤツばかりで
そこは大変良かったと思います。


ラノベが原作の作品に多いのですが、
不快でしかない主人公やヒロインって
それなりにいるんですよね。


説得力がないというか
人間的に特に優れていない男や女が
異様にモテたり尊敬される・・・みたいな?


そういうのって書いている人間や
作者と波長が合う人間以外には
イラつきの原因でしかないので
本当、勘弁してほしいのですが、


新サクラ大戦は
この辺はかなり丁寧に描いていたと思います。




特筆すべきはやはり神山さんで、
こんなに応援したくなる男性キャラって
この手の作品では珍しいと思いました。


年下の男子や女子にタメ口で
話されたりもするんだけど、

そこでマジギレしないで
やんわり受け流すところとか
人間として出来ているなと感心しましたよ。


イメージとしては
頼りになる親戚のお兄さんって感じですか。




このゲーム、いわゆるギャルゲー的な
要素もあるのですが、


私は男女の関係を
恋愛でしか描けないライターは
物書きとして三流だと思っているし、

そういう展開を期待していない、
むしろ不要だと思っているので


プレイ中はそういうイベントが起きないよう
ひたすら回避していました。


設定的にも兄のような存在であり、
天宮さくらにも誠兄さんと呼ばれていて
普段は彼女を見守っているのですから


急に恋愛イベントになった途端に
女を口説き始める神山さんは
かなりシュールなんですよね。


そういうキャラじゃないだろうと
ツッコミを入れてしまうわけで。


そういうイベントを入れるのが
サクラ大戦の伝統なのかもしれないけど
私は要らないと思いましたね。




あと、あざみは
やっぱり良いキャラでした。


物語を通じて
もっとも劇的に変化する娘でして、

無口で無表情なタイプから
本来の明るくて素直な性格へと

自分の本心を率直に出せるように
なるのですね。


そのきっかけになったのは
神山さんとの会話で、

私もこの時の神山さんの言葉は
読んでいて結構、感動しましたよ。





魅せ方が上手いというか
完全無欠の超人が無双するのではなく

才能こそ感じるが
ロボ使いとしてはまだまだ新人で
決して強いとは言えない人間が
ひたすら熱く懸命に戦うという

そういう描き方をしていたんですね。


プレイヤーである私たちも
見ていて元気づけられるような。


主人公のことが一番好きになれる作品って
やっぱり良い作品だと思います。


場合によりけりですが、
主人公に魅力がない作品って
結構、遊んでいて苦痛ですからね。






良い点③ アクションが凝っていた


いくらお話が良くても
キャラを操作して敵と戦う
アクションパートがダメだと

よっぽどのことがない限り
あまり評価はされないと思います。


その点、新サクラ大戦は
アクションも結構、凝っていて
動かしていて楽しいゲームでした。


がちがちのアクションを求めるなら
ともかく、テイルズやキングダムハーツ
あたりの軽めのアクションRPGでも
特に不満に思わないなら

新サクラ大戦のアクションでも
それなりに満足できるはずです。





悪い点① 穴のあるストーリー


ここからは改善すべき点を
あげていきます。

矛盾するように見えますが、
ストーリーの骨格はしっかり
していたのに対して

圧倒的にテキスト量が
足りなかったと思います。


そのため、急にというか、
案外あっさりと問題が解決される
んですよね。


クラリスのトラウマ克服の回が
まさにそれで
「案外、すぐに戦うようになれたな」
と人によっては思うかもしれません。

少なくとも私は思いました。


決定的に足りないのが
歌劇団の人たちが演劇をしている場面で、


そのせいで
神山さんのおかげで
劇団が持ち直したという話をされても
あまりピンと来ないんですよね。







悪い点② 魅力のない悪役


ジョジョを見ればわかるように、
とんでもない悪党でも
魅力的に描くことは出来るのですが、

この作品の悪役たちは総じて
全く興味が持てないやつばかりでしたね。


ジョジョ4部の吉良吉影とか
平穏な暮らしを送りたいのに
人を殺さずにはいられないという
矛盾を抱えていて、それでも何とか
楽しく生きようと頑張っていたでしょう?

その頑張り方がアレだったわけだが。


そーいう奴なら
結構、興味がわくんですけど、

描写が足りないせいか
本当にただの小悪党にしか見えなくて

死に際の命乞いする台詞を聞いても
全然可哀そうだと思いませんでしたね。

ジョジョ3部のDIOみたいな
狡猾な性格であるゆえの
同情の湧かなさではなく、

まじでどうでもいいというか
全く関心がないだけという。

薄っぺらい悪役でした。




悪い点③ 上海華激団


テキスト量が少ないため
展開が強引な箇所も多くて

脱出不可能の結界に閉じ込められて
多勢に無勢という状況下で

友軍が味方を攻撃してくるとか
普通にありえないし

ぶっちゃけ、国際問題に発展しますよ。

現実では、照射したのかしてないのか
よくわかんないレーダーごときに
あそこまで神経質になるわけですしね。


花組以外のキャラの描写が結構うすくて
一番の被害になったのが上海華激団の
メンバーでした。

普通に言動が矛盾していて、
決して悪い奴ではないのだけれど、

空気が読めないというか
3章まではわりとムカつく連中でした。




だから次回作では

もっとテキスト量を増やして
描写をもう少し丁寧にしたほうが良い
と思います。


全体的には面白いんだけど
たまに起承転結の「承」や「転」が
キングクリムゾンされている時がある。

いきなり起から結になるというか。
そんな感じですね。


口説きイベントがおかしく感じたのも
いつから恋愛感情を持っていたのか
よくわからないからなんですよね。


久々の新作だったこともあって
予算が少なめに設定されていたのかも
しれないんですけど、

そこは手を抜いてはいけなかった
というか。そんな感じですね。




以上、新サクラ大戦の評価でした。

雑な部分もあったけど
全体としては良作だったと思います。


少なくとも続編を買いたいと
思わせるほどのパワーはありました。


ぷよクエで皆から巻き上げたお金を
使って、また良いゲームを作ってくれよな。

頼んだぜ!

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プロフィール

HN:
鬼龍(キリュー)
性別:
非公開
自己紹介:
愛と勇気と誇りをもって戦う孤高のぷよリスト。好きなものは勝利という名の美酒、嫌いなものはネトウヨです。


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