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愛のぷよリスト鬼龍(キリュー)が紡ぐ戦いの記録・・・それがぷよます(ぷよクエとかデレステとかスクフェスのゲーム感想を書くブログです)

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娯楽における性描写(後編)



突然ですが、あなたは
この画像をいやらしいと思いますか?



前回、私はキャラクターの身体性という
ものについて説明をしました。

それは簡単に言えば、
上のドラミちゃんを見てエッチだと
思うかどうかということだと言えます。


冷静に考えれば、
ドラえもんもドラミちゃんも
全裸にリボンに首輪と
かなり扇情的な格好をしている
のですが、不思議とエロスはありません。



身体性が欠けている
というのはそういうことです。




(暴力は時に笑いのネタにされる)


乳房や乳首、へそや性器といった
リアルな生物的表現がない。



そういう描写は実は暴力を
どう描くかということと密接に
つながっていて、身体性がないことは
非現実的な暴力を表現することでもあった。


それゆえに
ギャグ漫画の死なない・老いない・
傷つかない非生物的なキャラクターは
しばしば戦意高揚の道具に利用されていて

その点において、赤裸々な性的描写は
ある時期では、権力者が仕組んだ
暴力のごまかしに対する反抗的な
暴露行為でもあった。


以上のことを述べたつもりです。





(胸元を大きく魅せていくスタイル)


では、そういう真面目な理由で
描かれた性的描写はどう変化したか?

本記事では、
この点について言及したいと思います。


一言で言えば、80年代から
セクシーはクールと結び付けて
受け取られるようになっていった

と指摘できます。


例えば、ジョジョのキャラデザを
見ればわかるけれど、やたらと
露出が激しい服を着ていることに
気づきませんか?


スタンドも腹筋を露出する一方で
乳首や股間の箇所を服で隠すことで
あたかも人間であるかのように
表現しています。




作家の平野啓一郎さんによれば、

カッコいいという言葉が普及したのは
1960年代かららしいです。

つまり、
「チルってる」や「よいちょまる」
と同じ現代の流行語だったのですね。





このカッコ良さって何かということを
私なりに考えると、

まず人間であることが
求められるのではないか

というのが必要条件にあると思います。


ここで言う「人間」とは
いわゆる「理想的な人間」ですね。

例え自分が死ぬとわかっていても
仲間の危機を救うためにスタンドを使う。

そういう心の気高さも
対象に入っていると思います。

ただ、それを表現するには
しばしば、人間っぽい仕草や表情が
用いられるのですね。


つまり、ビジュアルというのが
かなり密接に関係しているのです。


カッコ良い奴はカッコ良い表情をするし
カッコ悪い奴はカッコ悪い表情をする。

身体的描写と精神的描写が
重なっているところがあるんです。


犬のイギーも最終的には
覆面レスラーのような面になって
人間的な表情をするようになりました。



(ハート型の穴があいた衣装)


荒木先生いわく、
男性に女性的な要素をつけると、
色っぽくなるとのことですが、


まさに性的に描くことが
ある種のカッコ良さにつながるのですね。


ここで先ほどのドラえもんを
思い出してください。






このドラえもんをカッコ良いと
思う人はレアだと思います。


それはドラえもんに身体性がないから
と説明できるのではないでしょうか。


もっと言ってしまえば、
うしろのふすまを見て
あなたはクールだと思いますか?



私たちが、あるキャラを
カッコ良いとか可愛いと

思うのは、それが生き物だから
なんです。

(正確には生物的だからだと言える)





生物的に描く際に
もっとも好まれるのが筋肉ですね。


ドラえもんに無くて
悟空にあるもの、それはマッスルです。


大抵の漫画では筋肉を露出させて
戦士を戦わせています。


これはジョジョも例外ではない
と思います。


ポルナレフとかジョセフとか
基本的にはムキムキのキャラが
多く登場しますからね。





男性キャラが
筋肉や汗、胸元、へその露出などで
生物的に表現される一方で、


女性もまた肌を露出させたり、
胸や腰、つまり輪郭を強調することで
キュートに表現されてきたと言えます。


ダイヤさんが
やたらと脱ぎたがるのは
そうしたほうがスタイルの良さが
際立つからであり、また






セクシーであることが
かわいいと結びついているから
なんですね。


私はこの世で一番ダサい服は
ジャージだと信じていますが、

あれは長そでで
腕も足も見えませんよね。


10代女子がセクハラにキレる一方で
制服のスカートを切りたがるのも、
そういう「かわいい」と
関係があるからだと思います。


 



この衣装も、おへそや太ももが
見えるようにデザインされていますが

仮にこれが布で全部覆われていたら
あんまり可愛くないんじゃないか
と思います。


この法子を見てキモイと思う女性は
法子自身ではなく

この法子を見て
鼻息を荒くしているキモオタに
対して、本能的に無理だと思っている
のではないでしょうか。




少なくとも昔からいる保守派の
女性はそういう考えをしていますね。


結婚をしない、正確には
子供を産まない恋愛は認めない
人たちなので。

(それゆえに同性愛者も
 欠陥のある人物とみなされる)




4545784042328_17oct20_1.jpg
(確か小学生だったはず・・・)


ここまで私は
カッコいいやかわいいと
セクシーの関係を述べてきました。


簡単に言えば
セクシー≒クールOrキュート
として機能している側面があるのですね。


性的表現から政治的な意味が消えて
単なる表現になったこと、

それ自体は別に悪くないじゃないか
と思う人もいるはずです。


ところが、そう簡単にはいかない
面があって、それはつまり、

政治的な意味が消えているようで
実は保守的な隠喩に反転している
のが見受けられるんですね。


簡単に言えば、
本当にただのエロ描写になって、
しかもそれは男が女を消費する形
になっている。

その問題はサブカル評論家である
大塚英志さんが
一貫して主張していることです。




ラッキースケベってありますよね。

転んだり何なりして
女の子の下着が見えたり
胸をもんだりするアレです。


これはスカートめくりとは
対極的な描写なんですよ。


スカートめくりや覗きは
自分の意志で行うものです。

当然、男の方が悪いわけです。
わいせつ行為ですから。


けれど、
エッチなハプニングには
加害者と被害者が存在しません。


到底起こりえない
非現実的な性的シーンを描くことで
現実の加害と被害の関係を隠す効果が
あって、

加えて気の強いヒロインに
主人公を殴らせたりすることで
男の無謬性を更に強調するのですね。



(This is the cool Japan we japanese say)


大塚さんは
クール・ジャパンとか
萌えと自称されるものが

その実、ポルノグラフィとして
海外で受け入れられていることを
忘れてはいけないと語っています。


海外のゲームを見ると、
しばしば日本的な表現が
採用されているのだけれども、

それは「横じま模様のパンツ」だったり
「旧型スクール水着」だったりするのですよ。


幼い少女にエッチな下着を履かせて
挑発的なポーズをとらせる。

これはリアルでやれば
文句なしの児童ポルノです。


でも、所詮は絵ですから
処罰の対象にはなりにくい。


加えて、この手の女キャラは
無垢なのか無知なのか知らないけれど
こういう格好をすることに抵抗しませんし、
着させる相手に怒りもしませんしね。



そういう意味での需要があって、
日本の一部コミックがHENTAIと
呼ばれ、愛好を受けていること。

その意味は重いです。



つまり、
クールジャパンとか言ってるけれど

何か日本的な文化に惹かれたのではなく、
児童ポルノの規制が厳しい海外において
日本のHENTAI漫画が重宝されただけに
過ぎないんだという意見ですね。


極論かなーとは思うけれど、
その一方で鼻で笑えないものもあります。



(エロいところしか見習ってくれない)

アズールレーンを
中国による艦隊これくしょんの
パクリだって言う人がいるのですが

仮にそうだとしても、
こういうパクられ方しかない
ということは自覚すべきだと思います。



ここにおいて女性キャラクターは
ポルノ産業の商品として存在する以上、
購買者である男性に対しては
従順で都合が良い性格をしている。



(こんなヒロイン嫌だ・・・)

ヤンデレとかツンデレとかも
いるぞと思うかもしれないが、

それは
美少女であることが前提
ですからね。

おばさんやばばあではない。


現実のモテる男は
そういう人たちにもキャーキャー
言われるのだけれど、そういう
リアリティが欠けているんですね。






この記事の冒頭で
外面的な可愛らしさが
内面的な正しさとイコールで
結び付けられていることについて
言及したつもりですが、


そういう描写が日常化すると
可愛くない人や恐い人の意見が
間違いだと自動的に認識されがち
になるのですよ。

このHow Dare Youのお嬢さんが
やたらと海外でも日本でも
叩かれているのは

発言の内容に怒ったからというよりは
その話し方が如何にも活動家くさくて
生理的に受け入れがたいから
ではないかと私は考えます。

ていうか、活動家なんだから
活動家っぽいスピーチをしても
別にいいじゃんという話ですが

こういう大人に対して怒る子供
というのは、やはりどの国でも
理解されがたいです。
 
 



まとめると性的表現から
カッコ付きの「政治的」意図が
消えて単なるアクセサリーとして
機能していく一方で、

そういう表現は大変重要な問題を
可愛いか可愛くないか、

セクシーかセクシーじゃないか
で考える姿勢が当たり前のように
みなされていく装置として
働く危険性もあるってことですね。


奇しくも過剰に性的な描写をすることで
逆転的にのらくろのような非現実的な
身体描写へと転化しているわけです。




ヲタクを毛嫌いしている連中が
漫画やアニメをクールジャパンと称して
売り出したがっている矛盾というのは
そういう文脈から推し量れるのですね。


利用できるかどうかですね。
一言で言えば。


単にエロイかどうか、
クールかどうかだけで判断しちゃう
アニオタがネトウヨになるのも
その意味において矛盾してないんですよ。


ラピュタは彼ら基準では
大変反日的な映画であるはずだけど、
面白いから叩かれない。

そういういい加減さが
集合してうねりになるとどうなるか。


よくよく考えなくちゃいけない
んじゃないかなと私は思いますね。

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プロフィール

HN:
鬼龍(キリュー)
性別:
非公開
自己紹介:
愛と勇気と誇りをもって戦う孤高のぷよリスト。好きなものは勝利という名の美酒、嫌いなものはネトウヨです。


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